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ルーベンス展@bunkamura
最後日の4月21日(日)ルーベンス展に行く。
すごく寒い日でしたがとても混雑して、何故か古典絵画なのに子どもが多くいて驚くも、その疑問もすぐに理解できました。
アニメ「フランダースの犬」で主人公のネロが憧れていた絵が展示されていたからですね。(展覧会では版画でした)
あの悲しい最終回、ネロがやっとたどり着いた教会で憧れの絵を観ながら天国へ旅立つシーンは私も子どもの頃涙を流しながらみました。いろいろ思い出されじっくり観てきました。
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ネロが憧れていた絵、ルーベンスの「キリスト降架」

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ちなみにこちらが今回展示されていた「キリスト降架」の版画


さて、バロック絵画といえば宗教画か肖像画がメインであり、またイタリアがその中心であったわけですが、ルーベンスもイタリアで8年間修行をしています。 その後の名声はアントワープに帰郷してからの、数々の作品や工房の規模からもわかりますが、画家だけではとどまらず、外交官としても活動を広めていきます。 それは何故?(すごく興味ある) 

当時は武力による権力闘争が当たり前、民衆の苦しむ姿を目の当たりに、動かざるえなかったのでしょうか。平和の為に奔走したルーベンスが友人にあてた手紙からもよく伺えます。
私は平和を愛する人間であり、策略やあらゆる種類の紛争をペストのように憎悪しています。そして、心の平和の中に生き、公的にも私的にも誰も傷つけないことこそが、すべての名誉ある人物の第一の願いであるべきだと信じています。 全ての王と貴顕たちがこのような見解であるとは限らないことを残念に思うのです。王たちが犯すいかなる過ちにも、民衆は苦しむことになるのだから。
―1635年8月16日 ルーベンスがベレスク(フランス人学者)に宛てた手紙より―


今回展示された作品は、 ルーベンス自身の絵と彼の弟子たちに描かせたもの、共同制作のものを含め、80~90点ほどだったと思いますが、生涯(62歳没)描いた数やその大きさからも多大なる協力者があったから成し得たことですね。
とは言え、やはり地球規模で財産になりえる人物は、その功績からも多大なる力(協力や援助)が加わって歴史に名を馳せるのは周知のことですが、その道には必ず天からの何らか力が動いているんだと言うことを、今回も感ぜずにはいられませんでした。
「天才の陰には化け物がひそむ」 化け物とはこの世のものではない力と言う意味合いだと思うが、私は巨匠と呼ばれる人物に出会うたびに、野見山暁治のこの言葉をいつも思い出します。

話はもどりますが、ルーベンスが友人に宛てた手紙は、今の世とまるで同じだなと思いました。

>公的にも私的にも誰も傷つけないことこそが、すべての名誉ある人物の第一の願いであるべきだと信じています。
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by soleiljap | 2013-04-27 15:01 | ◇ 美 術
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