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セピア色の十五夜
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実家にある古いアルバムを開くと、最初に目に飛び込むのが、家族で写した白黒の写真。
引き伸ばされた写真には、おぼろげながら、昔住んでいた家の近くにある小高い岡が写っている。大きなゴザ(シート)には、お弁当が置かれ、若く真っ黒なフサフサ髪の父がこちらを向いて座っている。口をきゅっと結んだ利発そうな姉、ちっとも可愛く写っていない私は、3~4歳だろうか。母の背中には妹がおぶさられている。

母はよく、お花見やお月見の季節、お弁当をこしらえ、仕事帰りの父と待ち合わせをして、近くの公園や岡に行って家族でお弁当を食べた。

引っ越した家では、2階のバルコニーで、一升瓶にススキをさし、お団子といっしょに、お芋や野菜、季節の果物を盛ったお盆を置いて、月明りの下で皆で円卓を囲んだ。

私の中には、歳時の思い出と一緒に、必ず母の料理がある。
「お団子を作る時は、白玉粉に上新粉を少しいれるのよ」
 お団子を作りながら、母の声が聞えてくる。
昨年は母の漉し餡でいただいた。 息子は、おばあちゃんの作る漉し餡が大好きだ。お嫁に行く時、母が持たせてくれた、手作りのサラシ袋の出番がないまま、十数年がたってしまった。
(いつか必ず、母のさらし餡をつくろう!!) 志だけはあるのに、今回もつぶ餡。

a0029889_13593267.jpg夕食後、娘とお団子を作り、お供えして、お月様を探しに外へでる。建物をでると駆け出し、空を見上げながら、「あ、いた~!」 指差す娘に、(自分の小さい頃と同じだ・・・)、一人にやける私。
「十五夜と十三夜のお月様、2回見えるといい事あるのよ。」
「へぇ~、そうなんだ。」
いつまで、こうやって娘とお散歩できるのだろうか・・・。

a0029889_13595651.jpg都会の高層マンション、決して広くはないバルコニーに、テーブルとイスを出して、家族でいただくお団子。見上げる西の空には、まだお月様は顔を出さないけれど、雲ひとつない群青色の空に、大きな星星がきらめいて美しい。
この季節、空も空気も澄んだ日が多くなる。季節の行事は上手い具合に設定されてるものだ。
三本100円で買ってきたススキが風に揺れる。すっかり秋の風だ。


「??・・・・」

「く、くさいっ・・・・・・」

「おならしたーーーー??!!」
「もーーーーーーっ!!」

風上で、夫が最後の団子をほおばる。
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by soleiljap | 2005-09-18 23:57 | ◆ Sweets | Trackback(1)
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Tracked from 子育てin大阪 at 2005-09-23 10:23
タイトル : 中秋の名月
今時分はお月様は南の空。我が家からは玄関に回らないと見えません。 関東風お月見団子製作。ピラミッド状にお団子を重ねる事とばかり思ってましたが、関西ではウサギの形をしたもの、サトイモの形を模した涙型に餡を巻いたものといったものが主流らしい。今日、和菓子屋さんで見たものもそうでした。 今日は、餡子、黄粉、みたらし餡の三種を用意して、それぞれ自分の好みの味で楽しむ事にしました。 お家の中に居てもダイレクトにお月様と面会できる素敵な葉書がリコのグランパから届きました。ジャスト・タイミング! ...... more
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