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PICASSO展に行く

急に気温が下がって、昨日今日と富士山がとても綺麗に見えます。
ちょっと冷え込んだ朝も気分はウキウキ。だって、とっても素敵な人とピカソの絵を観に行けるのですから♪
PICASSO展に行く_a0029889_1635043.jpg
下北半島からいつも心温かいblogを綴っていらっしゃるkoroさんが、かわいいお孫ちゃんたちに会いにいらっしゃると聞いて、すぐにピカソ展デートの申し込みをしました。^^
生まれたばかりの双子ちゃんのお手伝いにいらっしゃるので、中々お時間もとりずらい中、昨日一緒に行くことができました。

待ち合わせは9時50分。そう、10時開館ですから、朝一の鑑賞スタートです。すでに人が並んでいました。
koroさんとは2年ぶり2回目の再会。すぐに分かりましたよ。だって、楚々として本当に素敵なんですから。


国立新美術館とサントリー美術館の同時開催。合計230点のピカソの作品を一度に観れる展覧会はそうないのではないでしょうか。

ピカソの絵はパリに住んでいた時から、そして、日本での展覧会でも沢山観てきました。が、これだけ一堂に揃ったものを観るのは初めて。
今回、この展覧会でピカソの認識が少しかわったように思います。これまでは"芸術家ピカソ"という枠の中でみていましたが、19歳から晩年91で亡くなる最後の作品を通して、芸術家以前一人の人間としての苦悩や憂いや悲しみを垣間見れたような気がします。

国立新美術館では、年代ごとにピカソが愛し過ごした女性たちとの愛の遍歴=素晴らしい作品群としてをみることができ、サントリー美術館ではピカソの内面を探る作品群にまとめてあったように思います。

国立新美術館で、ピカソが「私にとって絵は、自叙伝のようなもの。日記を書くように私は絵を描く」というようなことが晩年のコーナーの説明ボードに書いてありました。

まさに、その時々の思いを手の動くままストレートにキャンバスにぶつけていたのですね。内面から湧き出る情熱や思いは絵を通して観るものの心にもしっかりと伝わってきます。

ピカソといえばキュビズム。力強い線で分断された面に鮮やかな色を塗りこまれた絵のイメージが強いですが、初期の緻密な絵からも分かる、その素晴らしいデッサン力に感動し、心の奥をじっと見据えるような『青の時代』の絵は、暗く、混沌とした空気をかもし出し、その後、徐々にキュビズムに移行してく過程もまた見ごたえあります。
バラ色の時代の絵はまさにその女性遍歴を物語る作品の連続。女性によって作風が変わる様子を順にみて取れるというのも、今回の展覧会の醍醐味でもあるのかも。

次に向かったサントリー美術館では、ピカソの内面を垣間見れたような気がします。
絵と向かうことで、自分をみつめ、内なるエネルギーとのバランスをとっていたのでは・・・・・・。数多くの女性との生活を繰り返しながらも、心の中では生涯孤独な人生を送ったのではないだろうか。
最後の自画像の目をみていると、とても悲しくなってきます。きっとピカソは最期まで自分の「隙間」を埋め続けようとし、それが何なのかと問い続けていたのではなかろうかと。

ああ、もっと書きたいのですが時間がない。 長くなりそうなのでいつかまた・・・・・・。


koroちゃん、昨日は本当に充実した一日でした。ありがとう。いい絵をみて、お散歩しながらお喋りもででき、たくさんの思い出ができました。お揃いのお箸も買えたし~♪
下北半島の美味しいお土産の記事はまた後ほど。


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今日(11/20)、午前7時過ぎの富士山です。
あぁ、冬が来たな、と実感させる寒さでした。天気予報では今日の最低気温は6℃。(ぶるっ)
PICASSO展に行く_a0029889_2051231.jpg


同じく11月20日、夕方の富士山。
「ママー、夕焼け綺麗だよー!」と娘が教えてくれました。左右にずっーーとオレンジが続いていました。肉眼ではもっとオレンジ色が濃かったのですが・・・。
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by soleiljap | 2008-11-20 16:54 | ◇ 美 術
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