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本物に触れること。
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審美眼を育てるために、一流とか本物に触れさせるのはとても大事なこと。
でも心も育たないと、折角のいいものも半分しか心に落ちてこないと思うのです。


お金の使い道をもてあましていたバブル期、本物に触れさせたいからと、若いお母さんがまだとしはも行かない我が子に、純金のネックレスや毛皮のコートを買い与えていた映像が流れていました。
その時の子どもが、今、30歳前後。本物が分かる子どもに育ったかどうかは分かりませんが、せめて人の痛みがわかる人に育っていてほしいと願います。 

息子が小学校に通っている頃、I 先生という音楽の先生がいらっしゃいました。子どもたちは、音楽の基本、音を楽しむことを自然に教わり、先生と子どもたちの間には大きな信頼関係がありました。
それが分かるのは、校内の発表会や区の音楽会。子どもたちはいつも輝いて演奏を楽しんで、最高の顔をしていましたから。
その頃、PTAの仕事をお手伝いさせていただいていたので、先生たちとお話する機会も多々ありました。私はよく先生方に、「音楽や美術(図工)に力を入れている学校は安心・・・・・・」というようなことを話しました。
心の核になるところの感性が豊かでなければ、いいものを観ても感動は薄いだろうし、人にも優しくなれない。と思うからです。

時は飛んで、今年の秋の娘の学校の文化祭でのことです。
恒例のクラスごとの合唱コンクールでは、特に中3は、受験勉強の忙しい合間に、みんなで集まって練習してきた成果を披露。一生懸命な姿は、いつ見ても感動します。
1年から3年までの発表がおわり、最後に「特別学級」(特別という言葉は適切ではないのですが)の子どもたちが、ハンドベルの演奏をしてくれました。

そばに先生がつきながらの演奏でした。一人ずつ真剣に腕を振り、そこから生まれてくる澄んだ音に心をぐらぐらと揺さぶられたのです。体育館中にジーンと染み渡るメロディは観客一人ひとりの心まで届いていたのでしょう。演奏が終わると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こりました。後から来た夫は別のところで聴いていて、同じようなことを言っていました。

その日の夕食、子どもたちと「本物って何だろうね」という話をしました。


今、物が溢れ、何不自由ない生活をおくっているけれど、心と向き合う事に鈍感になっているような気がします。
自分の為の贅沢品や見栄のために物を追うことは必死になっても、心を豊かにするものを見つけたり、目に見えないものへ憧れを抱く心は後回しのような気がします。
一番大事なのにね。
最近、“星の王子さま”(サン・デグジュベリ)の言葉がよく心をよぎります。

On ne voit bien qu'avec le cœur. L'essentiel est invisible pour les yeux
こころで見ないと、大切なことは見えないんだ・・・・・・




長々と書いてしまいました。今年のうちにに書いておきたいことなので、長くなりました。ごめんなさい。
そして、来年の目標は・・・・・・なんて書くと笑う?

でも書く!笑

来年はさらに沢山の感動に出会う予定です。
すでに行くことの決まったリサイタルが3つあります!!

ラファウ・ブレハッチ、 エフゲニー・キーシン、 フジコ・ヘミング。 

良いでしょう~♪
予約をとるのが難しいと言われる中、友人がとってくれました。それも最高のお席を。
彼女は、私が今まで出会った人の中で一番といっていいくらい審美眼を持つ女性。それは音楽だけではなく、全てにおいて。凛として心も考え方もとてもスマートなのです。
Y子さん、ありがとう。手数おかけしました。涙が出るほど嬉しいです。来年もともに感動しましょうね♪

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こちらは1990年とかかれた磁器のベル。息子が生まれた年のクリスマスに買いました。(日本で)
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by soleiljap | 2008-12-22 11:21
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