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梅干しデビュー
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8月3日に土用干しをスタートさせた梅干し。2日目、3日目の曇りと雨の予報も、嬉しく裏切られ、しっかりと天日干しすることができました。

3日間、我が家のリビングは梅と紫蘇のいい香りに包まれていました。(夜は家の中にいれておく)
初日は朝からカンカン照り、汗びっしょりで帰ってきた夫が、ざるの上の梅干しを見て、「いい梅出来たじゃない。食べようよ!」
試食は3日後と決めていたのですが、いい香りには勝てませんでした。二人でつまみ食い。猛暑で沢山汗をかいたので、酸と塩分は生き返る感じでした。

手作り梅干しを待ち望んでいた娘も、部活から帰ってくるなり、「明日のお弁当に入れてね!」と。
あと2日、天日干しがあったのですが、翌日のお弁当にさっそく入れてあげました。
帰ってきた娘が、「お弁当美味しかったよ」の後に、「ママの梅干しスゴク美味しかった」と嬉しいひとこと。
手塩にかけて作った梅干し、大事に食べてもらえると本当に嬉しいものです。

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昔、戦後の貧しい時代の象徴として、「日の丸弁当」という言葉がありますが(若い子は分からない?)、じつは、日の丸弁当こそ幸せの原点だったのではないかと思ったりします。皆が同じ方向を向いて、一生懸命だった時代。

真っ白いご飯に梅干し一個だけ。お母さんが、愛情を込めて炊いたご飯に、手間を惜しまず漬けた梅干が一個。その単純なお弁当から色々なことを読み取れます。それぞれの家庭の事情でおかずは入ってなくても、沢山の気持ちがこもった、愛情いっぱいのお弁当です。みんなきっと、お米の一粒も残さず食べたでしょう。

豊かになった今、あの何もなかった時代より、人の心ははるかに貧しくなったと思います。
物が溢れ、食べものが惜しげもなく捨てられる今、その代償は自然破壊、そして、心の貧しさ。
by soleiljap | 2009-08-06 11:17 | ◆ お 弁 当
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