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ウララ・ササキ ピアノリサイタル 
外は相変わらず寒い日が続いていますが、皆様お元気ですか?
それでもお陽さまが少しずつ高い位地にきて、夕刻を短くしているのを感じるたびに、季節は春に近づいているんだな、ってちょっと嬉しくなります。

さて、前回の記事でブール・ド・ネージュをもって走った先、それはオペラシティー。この日、我らが愛するピアニスト「ウララ・ササキ」の初ソロ・リサイタルがあったのです。
昨年からこの日をとても楽しみにしていました。しかし、リサイタルが近づくにつれ、急な予定がはいり、もしかして行けないかも、と半ば諦めていた時、夫や子ども達から、絶対行っておいで、という言葉。さらに当日、何とか午後から時間を取れそうな気配。
そうしたら身体はもう走り出していました。開演45分前、出先から自宅に帰りつき、急いで着替え、隼のようにホームまでかけ抜け、電車に飛び乗り、貧血かと思われる冷汗にも、こんな所で倒れられん!と、今度は電車の中をも走った走った(笑)。なんとオペラ・シティー到着が、開演10分前(だったとおもう)。すごい滑り込みセーフ!!(で、ここまではどうでもいい話)

(ここからが本文)
今回、生でウララさんのピアノを聴くのは二回目。昨年の9月、お父様(ヴァイオリン)と妹さん(チェロ)のトリオで結成される「バドヴァ・トリオ」で、ウララさんのその透明かつ力強いピアノに感動。その秋にはじめて出されるというソロCDを購入。おそらく昨年後半は、このCDを一番聴いたのではないでしょうか。
バッハのバイオリン曲をピアノのために編曲した、ブッソーニやラフマニノフの「シャコンヌ」や「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」を聴くにつれ、ウララ・ササキでしか表現できない世界に、初めてCDを聴いた時の、震える感動を思い出しながら、私は先日の初リサイタル会場にいました。ここに来れてよかった、と思いながら。

呼吸を整えて演奏家の登場を待つ。いつもそうなのですが、この始まる前の緊張が好き。どんなすばらしい演奏に出会えるか一番心ときめく瞬間です。
曲目はCDの曲を織り交ぜながら、初めて聴かせてくれる曲も数曲。(プログラムはこちら) 
今回は素晴らしいピアノがありました。ベーゼンドルファー、しかしどんなに素晴らしいピアノであっても、それを最大限に使いこなせる人がいなければ、ただの道具でしかなく、ピアノと芸術家が孤高に協和した時、人は無条件に感動させられる。そしてその感動を味わう為に、私は会場に足を運ぶのかもしれない。

2時間弱のプログラム、気がついたときにはもう終わろうとしていました。私はやはり最後のヒナステラのピアノソナタ第1番よかった。一つ一つのクリアーな音が透明な一本の線に吸い付けられ煙のように会場を舞う。繊細でダイナミック、そして透明な音は人を超えて、一つの魂の響きのようでもあり、そこには確実にインスパイアされた音楽がありました。

ぽつんと空いた数時間、音楽の無限に広がる世界を垣間見れて、リラックスした時をすごせました。ウララさん、素晴らしい演奏を本当にありがとうございました♪
by soleiljap | 2006-02-09 22:11 | ◇ 音 楽
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