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読了  2008/4月


● 白洲次郎の流儀     白洲 次郎ほか / / 新潮社

● 白洲次郎―日本で一番カッコイイ男 / / 河出書房新社

● 白洲正子“ほんもの”の生活   白洲 正子 / /  新潮社

● 白洲正子のきもの    白洲 正子 / / 新潮社


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【上の数冊まとめて感想】
白洲次郎と白洲正子、この二人に興味をもって図書館で集めた本。
戦前、戦中、戦後の激動の時代を、武士道の精神とイギリス紳士のダンディズムを貫いた男、白洲次郎は、知れば知るほどにかっこいい男なのである。
そして、妻の白洲正子も、白洲次郎に負けず劣らずツワモノだった。彼女ほど「不羈奔放」という言葉が似合う女性はいない。
若くして海外にでて、異文化を肌で感じた二人だからこそ、日本の素晴らしさも熟知していたと思う。誰にどうこう言われるのではなく、決断は常に一本芯が通っている。決してぶれない芯。

グローバル時代にこそ、優柔不断な日本で必要な人材はこのような人達ではなかろうか。



● 次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家   牧山 桂子 / / 新潮社

「次郎と正子」、この二人を親に持った子どもの苦労と、この二人の両親であるが故に起こりうるシーンの数々が面白おかしく、時にはしんみりと綴られてあり、ふき出しながら読んだ。

筆者が子どもの頃、周りの友達がやっているような習い事がしたくて母(正子)にお願いしたとき、正子が言った言葉。「そんなものは人に習うものではない、幼い頃から一流のものを沢山見ることのほうがどれだけ勉強になるか」 
と言うようなことが書いてあった。まさにその通りだと思う。世の中には“はったり”で物を教える先生方が沢山おられる。それを見極める眼も大事なのだけれど。

娘を嫁に出す父親(次郎)の切ない気持ちが書かれてあったり、↑の数冊にはない家庭のなかの素の二人が十分に見て取れる。白洲次郎、正子に興味のある人には面白い本だと思う。



● 両性具有の美   白洲 正子 / / 新潮文庫

氏が性というもの(両性具有)にこだわったのには、白洲正子が幼い頃(4歳)から続けていた能を50年できっぱりやめたことにも理由があるような気がする。やめた理由が、「女には能は舞えない」というもの。世の古典芸能は全て男が舞っている。女がどうあがいても、完成されないもどかしさ。負けず嫌いの白洲正子の執念がここまで調べ書かせたのか・・・
途中から飽きて、実は半分くらいしか読んでいない。最後に解説に飛んで読んだわけだれど、なんと、ポポ手さんこと大塚ひかりさんが解説を書かれていた。
面白く読ませていただきました。>ポポ手さん。


● “手”をめぐる四百字―文字は人なり、手は人生なり  白洲 正子・他 / / 文化出版局

作家や芸能、芸術家たちの、手にまつわる想いが400字の原稿用紙に肉筆で書かかれている。50人のそれぞれの想いが、わずか400文字の中から体温とともに感じ取れる。
普段はPCで執筆している作家たちも、この依頼で原稿用紙をひろげ、ペンを走らせたのだろうか。読み辛い文字もあるが、達筆、元気な字、そのまま額に入れたい文字、字もいろいろ。
これを読み終えて、自分の手をまじまじと見て、そっと撫でてあげた。


● 天国への手紙   江原 啓之 / / 集英社

江原氏の本を読むと、最終的には生まれた意味や生きる意義、死について(死生観)にたどり着くのだけれど、魂は永遠に生きつづけ、死(愛する人との別れ)は決して絶望ではないということを、スピリチュアルカウンセラーの言葉で綴られている。
自分の神秘体験のいくつかは、彼の理論でいくと幾分納得も出来たりするが、科学的な裏づけはない。


● 楽しみながら、すこしずつ今日から自分磨き  清川 妙 / / 清流出版

私のメル友推薦の本。↓「臨死体験」途中で読み始める。
文字が大きくて1時間もあれば読める。自己啓発本はたくさん出ているが、アプローチの違いはあっても根底のものは大体同じ。しかし、分かっていてもすぐに忘れる。お気に入りの著者のものが見つかれば、時々、意識的に読みたい種類の本ではある。
著者はこれを書いた時、86歳。人生を長く歩いてこられたからこその説得力がある。


● 臨死体験〈上〉    立花 隆  / / 文春文庫

今、下巻を読んでいます。面白い!!


● 夜明けの縁をさ迷う人々   小川 洋子 / / 角川文庫

「妊娠カレンダー」や「薬指の標本」など、小川洋子の小説には、読んでいくうちに、時間や場所という現実を超えた不思議な空間に入り込ませる不思議なパワーがある。
短編集で、すぐに読める。どれもファンタジーだけれど、どこか切ない物語。小川洋子ワールドを十分楽しめる。


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4月は、何冊読んだか把握していません。このまま5月も本の虫は続きそう。面白い本をご存知の方は是非ご紹介くださいませ。サスペンスやおどろおどろしいのは苦手。
by soleiljap | 2008-05-02 00:22 | ◇ 本
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