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『2日目のプティ・デジュネ』
『2日目のプティ・デジュネ』_a0029889_12243330.jpg堀井和子・著 『2日目のプティ・デジュネ』

息子の文化祭へ行く電車の中で読む。

ヨーロッパを中心に、ホテルや食事、風景をイラスト写真をまじえながら、料理スタイリストの視点から綴られた旅エッセイです。
ホテルを選ぶ条件は朝食のパンと美味しい紅茶。窓からの眺めがよくて、草木や自然が美しいこと。
時間を大切に思う気持ちや物へのこだわり、研ぎ澄まされた感性は生き方にそのまま映し出されてるんですね。一緒に旅をした気分になりました。


今回、往復の電車で2時間ちょっと、本の旅はあっという間に終わりましたが、その間は都会の雑踏も喧騒から離れた別世界。
読み終えて、パタンと表紙を閉じて顔を上げた瞬間、目に飛び込んでくる統一性のない建物やばらまかれた看板、看板。 もう少し綺麗にならないかな、この街・・・・・・。現実に戻されたました。(笑) 


最後のほうに、「カメラよりノート一冊!」という、堀井さんならではの一面をうかがわせる文がありました。

旅には一眼レフは持っていくが、これはと思った時にしか撮らない。その代わり、その日食べたものや心を動かされたものを思い出しながら、夜スケッチするそうです。だから、昼間感動したものを自分の目でじっと見つめ、見たいものを見たいだけ見る。というようなことが書いてありました。
確かにカメラは便利だけれど、撮ることに夢中になって、心と身体で味わうべき時間がさかれる。本当は自分の心でじっくり感じるものなのに。

これが刺激になってではないけれど、私も昔買ったスケッチブックを取り出して、今傍らにおいてあります。
そうだ、使い古したパステルもどこかにあったはず。
by soleiljap | 2008-10-31 13:04 | ◇ 本
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