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憂いの先に
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2月1日に描いた一日描き(2.5h×1)のパステルです。この日の朝、とても悲しいニュースが流れ、日本国中が悲痛の中にいました。
この日のモデルさんはとても溌剌として、笑顔の美しい方で、描きながら元気をいただいていたのに、何故か描きあげた絵の目は憂いのまなざしでした。
(今まではモデルさんの雰囲気や印象からイメージを作って進めてきましたが、今回は何も考えずに描いていたのかもしれません)


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先日、ホイッスラーやパスキンの素晴らしい絵に触れ、刺激をうけ、美しい音楽に心癒されることが、こんなに大事なことなのかとあらためて感じます。
ほんの一瞬でも心を休めることができればそれだけで幸せを感じていられるのだから。


世間は断末魔の叫びのようなニュースばかり。見たくないものもこれでもかと見せられ、世相はますます歪んで行くばかりのように思えてなりません。

リーダーが間違うと国全体が間違うとは、よく言ったもので、何一つ私たちは安心できる要素がないまま何年も過ごしているように思います。
リーダーの条件とは何でしょう。責任ある言動、そして、最後まで責任を取りきることなのでは。
今、日本に信頼できるリーダーはいますか。

今起きている恐ろしい事件や悲しい出来事、全ては今までのつけが廻ってきたのでしょう。すべては因縁果といってしまえば、それまでですが、このままだともっと酷くなる。

憂えてばかりでは、悲しさが増すばかりです。

昔、ある方のコラムかエッセイにこんなことが書かれてありました。
「恨み、憎しみは片寄ったナショナリズムや原理主義を生む。 だから、幸せであることは大事なこと」 だと。

お母さんの慈愛、お父さんの逞しさ、教師の平等公平さ、子どもたちの根っこになるところを責任を持って育てることが大事なのですよね。
責任を持つ、個々がリーダーになる、ことなのではと。


私にとって美しい絵や流麗な音楽はなくてはならないもの。 
元気で育ってくれた子どもたちもかけがえのない存在。
絵を描ける幸せも感謝の念を忘れてはいけませんね。

幸せの数を数えよう。 そう、「足るを知る」ことを。





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by soleiljap | 2015-02-07 00:32 | ■ 私の絵
四半世紀の時を経て
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こちらの手ぬぐい、正確には手ぬぐいで作った袋は、結婚する時、実家の母が持たせてくれたもので、なんと四半世紀一度も使わず、食器棚の引き出しにしまい込んであったものです。

餡子は漉し餡の方が好きなのに、作る時はいつも簡単な粒あん。 いつか作ろうと思いつつ25年以上もたってしまった。 
母の漉し餡が食べたくて、綺麗に洗ってお日さまに当てて、さっぱりさせて登場です。 


母の漉し餡は絶品です。生前は孫たちからも「おばあちゃんの漉し餡」の名で愛されていました。
子どもの頃、母が作る漉し餡はまるでクイズかパズルのようでした。 順序立ててみれば難しいことなんてないのに、なにせ工程が多いのです。傍で見ていると、これを捨てて、こっちは捨てないのと母が指差す方の容器には、まるで濁った灰色の汁がなみなみと入っている。 これがあの美味しい餡に??と 毎回不思議でした。 (あの頃、全ての工程を母一人でやっていました。他のことは手伝わせていたのに漉し餡だけは一人で。)
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今回初めて作ってみて、確かに初めから終わりまで同じ人間が作った方が無駄もなく早く作れる。 これして、あれやって、合間にこっちを、なんて組み立てるとやはり一人でやった方がいいのです。 母が娘たちに手伝わせなかった理由がわかるような気がします。


濾した小豆を袋に入れてからは満身の力で絞るので力のいる仕事です。丈夫な木綿の袋から少しずつにじみ出る水滴を見ながら、あの時の母もこうやっていたんだと思うと、台所でみた母の前かがみの丸い背中がとても懐かしく、と同時に25年も使わずにいた事への申し訳なさとが交互に湧き上がってくるのでした。

それにしても母の漉し餡、いったいどれほどの小豆の量だったのだろう。木綿の袋は常に2枚用意して、漉した餡を入れる大きなバケツのような容器は2個置いてありました。 小豆を何時間も煮て、そのあと目の細かいザルで漉す作業の大変さ。そんな苦労も知らずパクパク食べていた父や私たち、そして孫たち。
こうやって時間をかけて作ってみて初めて気づくんですよね。
母が亡くなってからは、実家では妹が ≪漉し餡の係≫ とか。
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初めて作った漉し餡は、今、冷凍庫と冷蔵庫で休んでいます。さて、つやつや漉し餡を使って何をつくろうかしら♪
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四半世紀も眠らせていた漉し餡用の袋、 やっと使うことができてほっとしています。
母は見ていてくれただろうか。

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ありがとう!これからたくさん使うね 





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by soleiljap | 2015-02-03 00:44 | ◆ Sweets